2008年11月16日

CO2ナルコーシス・低酸素血症

低酸素血症、高炭酸ガス血症などの呼吸不全を認めた場合まず動脈血ガス測定を直ちに行う.この場合無理に室内気での採血をせずに酸素投与下でもその方法と流量を記録して採血すれば問題はない.チアノーゼ・努力性呼吸の徴候があればまず酸素の投与を行う.
1. 低酸素血症・高炭酸ガス血症とは
 一般的に室内気吸入下でPaO2が60torr以下であれば呼吸不全と診断し、PaCO2が45torr以下であればT型呼吸不全、45torrを越えていればU型呼吸不全という.ただし年齢によってPaO2の値は変化し高齢者ほど低くなる.簡略的には正常値を80torrとすると、70歳を超えると1歳毎にその正常値が1torr低下すると考えてよい.
 また高炭酸ガス血症についてはできる限り普段のPaCO2の値を知ることが重要である.慢性閉塞性肺疾患患者の場合普段からある程度の高炭酸ガス血症を認めている場合が多く、異常の判断が違ってくることが多い.この場合はpH値が参考になる.ある程度の高炭酸ガス血症が存在しても意識レベル、vital sign、pHが正常であれば高炭酸ガス血症については問題がないと考えてよい.
2.緊急処置
まずできる限りの問診を行う.
自覚症状の性状と呼吸不全の発症が急性・亜急性・慢性のいづれであるのか.
視力低下・悪心・不安感・頭痛・振戦などの随伴症状の有無.
呼吸器・心疾患などの基礎疾患の有無.
身体所見をとる.
特に意識状態、呼吸パターンと脈拍(低O2血症、高CO2血症で頻脈)に注意.
聴診所見は言わずもがな.
バチ状指は慢性呼吸不全を示す重要な所見である.
胸部レントゲン写真の撮影
採血検査
   以上からできるだけ呼吸不全の型を同定し、PaO2がリザーバマスクを使用しても60torr以上にならない急性呼吸不全や、pHが7.3を下回る慢性呼吸不全に伴う高炭酸ガス血症の患者は必要があれば気管内挿管を行い人工呼吸管理を行うために入院とする.
 慢性呼吸不全の患者、特に肺気腫などの慢性閉塞性肺疾患の場合は呼吸筋の疲労からCO2ナルコーシスを来すものが多く、短時日の人工呼吸器管理で回復する.



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2008年11月22日

破傷風の予防と治療

基礎免疫の有無を確認すること(小学校1−2年生での3種混合ワクチン)。
基礎免疫(+)
 中学生まで:非汚染創;特になし 汚染創;特になし
 高校生  :非汚染創;特になし 汚染創;トキソイド0.5ml筋注
 18才以上:非汚染創;トキソイド0.5ml筋注 汚染創;トキソイド0.5ml筋注

基礎免疫(−)
 非汚染創;トキソイド0.5ml筋注 
 汚染創;トキソイド0.5ml筋注 および テタガム250−500単位筋注


* ここで非汚染創とはナイフ、ガラス、包丁ばどによる一次的創傷治癒が可能と考えられる切創、あるいは服のうえからの打撲による裂創などで他はすべて汚染(+)として考えたほうが無難である。

* 基礎免疫の有無を確認したらカルテ記載を忘れずに。

* 破傷風になりやすいものとしては、挫滅創、筋肉に達する穿刺創、銃創、下水汚染創などがある。これらの場合、とくに、家族への説明をしておくこと。


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2008年11月30日

腸内化学物質で肥満対策への新しい道

脳に「満腹」シグナルを指示する脂肪物質が、
腸内に存在することが分かった。
この発見は肥満対策への新しい道を示してくれるかもしれない。

学術誌Cellにアメリカの研究チームが発表したところによれば、
ネズミを使った実験によって、
自然生成される脂肪由来の化学物質NAPEが、
ネズミの食べる量をコントロールすることが分かった。
この物質は人間の体内にも存在し、
ネズミの場合と同じ働きをするであろうと、彼らは言う。

Yale University ・Howard Hughs Medical InstituteのGerald Shulmanとその研究チームによれば、
ネズミが脂肪分の多い食物を摂取すると、
小腸内で多くのNAPEが生成し、
血流に入り、脳に到達して「空腹」シグナルをストップさせる。

NAPE量はネズミが脂肪分を多く摂った時に上がるが、
タンパク質や炭水化物の実を摂取した場合には上がらなかった。
研究チームはNAPEを合成し、
ネズミの腹部に注入したところ、ネズミの食欲は著しく減った。
少量のNAPEを直接脳に送った場合、
大量のNAPEを血流に注入するのと同じ効果が食欲に対して見られた。

NAPEは、脳の空腹感をコントロールする部分として知られる視床下部に集中し、
食欲を刺激するニューロンを抑制した。
研究チームによれば、
ネズミたちが5日間NAPEを多く摂取したところ、
ネズミの食物摂取量は減り、体重も減った。

人々の食事の脂肪分が増え、
運動量が減るにつれて、
世界の多くの地域で肥満が問題となっているため、
科学者は肥満問題に取り組む新しい方法を探すのに躍起になっている。S
hulmanの研究チームは、
今回の研究結果が食欲を抑え肥満を減らすより良い薬品の開発に役立つのではないかと言っている。

Shulmanはインタヴューで次のように語っている:
「私たちが考えていることは、
食物摂取量をコントロールするための新しい方法を探すことです。そしてそれが肥満治療への新しい経路となるかもしれません。

いま私たちは、人間が脂肪摂取した場合の研究をしています。
ネズミの場合と同様に、
血中のNAPE量が、
脂肪分を多く含む食事の後に増えるかどうかを見ています。」

体がいかにして脳に食物摂取のコントロールを伝えるか。
科学者は、この仕組みの理解を深めるべく研究している。
この仕組みを手助けするレプチンのようなホルモンは、
人間の体重減少治療薬として研究されたが、
期待された効果がないことが分かっている。


2008年11月26日(Reuters Health)

まだまだ

スタートしたばかりの研究のようですが

食欲を抑えて

体重をコントロールするのは良いけれども

人間の場合は

ちょっと難しい気がするな


少しでも苦労の必要とすることは

なかなか継続しないですよね


それができていれば

もっと前にダイエットに成功してそうだから


それこそ

数回の苦労だけで

食べても太らなくなる方法を見つけないと…
posted by ヨン at 20:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 代謝・内分泌

2008年12月06日

胃縮小手術後の運動が減量を促進

肥満治療のための手術後、
運動を始めることで、さらに減量できる、
新しい研究報告により示唆された。

減量のために胃バイパス手術に救いを求める高度肥満成人が増加している。
食物摂取量を制限する当手術により、
かなりの減量を短期間で達成でき、
糖尿病などの肥満が要因となる疾患をコントロールする手助けとなる。

定期的な運動が体重維持するために、
効果あることは良く知られてる。
しかし、胃パイパス手術後に運動を始める人が、
手術後もあまり動かない人と比べ、
良い結果を出すかは明らかではない。
今回の新研究は、良い結果が出ると示唆している。

今回の研究では、
胃バイパス手術を受けた199人の患者のうち、
運動を始めた患者が、
1年間で、運動をあまりしなかった人に比べ、
より多くの体重減に成功していることが示された。

今回の研究を率いたDr. Dale S. Bond  (米国 Brown Alpert Medical School and Miriam Hospital)は、
胃バイパス手術の減量効果は、極めて高いが、
生活習慣の改善も重要であることも、
今回の研究で顕著に示唆されたと語る。

また、今回の研究で、必要な運動量についても焦点が当てられた。
研究では、「active」の定義は、
週に200分以上の運動をした人で、
当研究のactive被験者は、層でない人比べ、
減量は15ポンド(平均値)多かったという。

ウォーキングを運動として行なった人は、
胃バイパス後にアクティブな生活に改善するには、
ウォーキングは「最も安全で、実用的」と述べている。

運動開始する前に医師に相談することは大切とDr. Bond は述べ、
運動を取り入れ activeな生活習慣に改善することで、
減量、そしてそれに伴う疾患(糖尿病、高血圧、高コレステロール)のコントロールにも役立つと語った。

SOURCE: Obesity 2008.


2008年12月3日(Reuters Health)

ダイエットのために胃縮小手術を受けるということ自体

不思議で

日本では馴染めず

肥満大国アメリカならではだなって思っていたけれども

それでもなお運動も必要か…


そりゃ、運動も加えた方が

治療効果は高いでしょけれども…



posted by ヨン at 21:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 代謝・内分泌