2008年10月18日

ジェネリック薬品は効能が違う???

ある病院の泌尿器科がなくなった影響で

その病院で治療されていた患者さんがうちの病院に流れてきている人もいる


その病院で内服薬だけ定期的にもらっていた患者さんが

うちに来て

薬が変わったからか

調子が悪いと言ってきた



確かに薬の名前は変わった


ウブテックという内服薬と

ハロネロールという内服薬の2種類を飲んでいたけれども


うちに来て

同じ薬がないので

ウブレチドとハルナールに変えた


一応、ジェネリック薬品から元々のオリジナルに変えた格好である


しかし、飲み始めて2週間

症状が変わってしまったのである


頻尿になったとか…


今まで調子がよかったのに????


まあ、症状が変わることはよくあることで

季節の変わり目でもあることから

あまり意識はしていないかったけれども…


患者さんが、前の薬を…と言い出したとき

はっ!

と頭の中にイメージが走った


もしかして…

ウブレチドが強いのでは??


そう思い、ウブレチドを中止にして

1週間経過を見てみた


すると…

『先生、調子戻ってきたわ』

と…

『おっ!よかった』

『じゃあ、この薬を続けようね』


そう話して、薬を変更してみたけれども

疑問が生じてならない

本当に同じ薬なのか??


少なくとも切れ味が違わないかな??



今の様子だと

ウブテックが思っていたよりも効果がなかった???

ウブレチドになって

思ったよりも効果が出ているのか??



でも…

考えてみると

元々、ハルナールのゾロ薬品であるハロネロールを使っている

ということは

ハロネロールの方が効果が低く

ウブテックを使用してちょうどだったのかも??


いや…どうだろう??



たった1人の印象で物事を決めつけてはいけないし

こんなことを大声で言ってしまったら

厚生労働省から目をつけられてしまいそうだけれども…


でも、ゾロで効果が低く、

薬を多めに出せば

結局、医療費は余計に高くなるように思えてならない


う〜ん…
posted by ヨン at 09:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理・中毒

2008年11月30日

ガラガラヘビ毒から「強力」鎮痛物質 富山大

南米産のガラガラヘビの毒から、
モルヒネの数百倍の鎮痛作用がある物質を抽出して合成することに、
富山大和漢医薬学総合研究所の紺野勝弘准教授らが成功した。
ラットの実験では効果が3日以上持続し、
飲み薬の麻酔に使える可能性があるという。
共同研究する製薬会社を探し、新薬の開発をめざす。

ブラジルに生息するガラガラヘビは、
運動神経をまひさせる猛毒で知られるが、
かまれても激しい痛みを感じないという。
ブラジルでは30年代に、
毒を薄めて痛み止め薬として市販されていたという。

紺野さんは、
世界的な毒蛇の研究機関として知られるブラジルのブタンタン研究所や富山大で、
ガラガラヘビの毒を分析。
チームで、アミノ酸が14個つながった化合物が鎮痛物質と突き止めた。

さらに、鎮痛効果を確かめるため、
ラットの脚に重さをかけ、
どれぐらい我慢できるか調べた。
この物質を飲んだ群は飲まない群に比べ、
ほぼ倍の重さの痛みに耐えることができた。
その効果は、1回、飲ませただけで3〜5日続いた。
モルヒネで同じ効果を出すには、
その数百倍の量が必要なことも分かった。

モルヒネは、使う量を増やさないと効き目が悪くなることがある。
一方、このヘビの毒は量を増やさなくても同じ効果が続いたという。

紺野さんは「飲み薬として使えれば、普及する可能性がある。
痛みを抑える仕組みを解明して、薬作りにつなげたい」と話している。(佐藤久恵)



2008年11月30日


モルヒネの数百倍の効果を持つ鎮痛剤ができれば

痛みで苦しんでいる人には朗報ですね


飲み薬ならば

どれほど生活の質を高めることか。


前立腺癌の予後の一つに

『痛み』もあります


つまり、痛みがあるかどうかで

予後にもなんらかの影響を及ぼす可能性も考えられます



どうなるんでしょうか。
posted by ヨン at 16:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理・中毒

2008年12月26日

ファイザー、抗HIV薬を来春発売

米系製薬会社のファイザーは25日、
抗エイズウイルス(HIV)薬「シーエルセントリ」の承認を同日付で取得したと発表した。
2009年春までに発売する。
HIVが免疫細胞に侵入するのを妨げる。
使用している薬に耐性ができたり、
副作用で苦しんでいたりする患者に販売する。
シーエルセントリはHIVが人の免疫細胞に侵入する際に使う「ケモカイン受容体5」に結びついて侵入を防ぐ。
国内で販売されている抗HIV薬は細胞内でウイルス増殖を抑えるタイプで、
作用の仕組みが異なるため既存薬に耐性ができてしまった患者にも効果が期待できるという。


[2008年12月26日/日経産業新聞]


HIVは昔とは違い

抑えることができる病気というイメージになってきたけれども

こういう新しい薬が出てくることで

さらに期待ができてきます


近い未来

治る疾患となるのかもしれません


そう期待したいところです
posted by ヨン at 22:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理・中毒

2009年01月02日

次代のノーベル賞候補 常識覆す“ハンター”

■常識覆す“ハンター”

「若さのもと」とも言われる成長ホルモンの分泌を促進する魔法のような物質がある。
国立循環器病センター研究所(大阪府吹田市)の寒川賢治所長(60)が発見したホルモン「グレリン」だ。
食欲の増進や心機能の改善などさまざまな機能を持つホルモンで、
心不全や拒食症、がんの治療にも効果があるという。
将来的には老化を抑える治療薬の開発にも期待されており、
まさに21世紀に夢の薬を生み出す物質といえる。
日本人で初めて米科学誌が選ぶ注目科学者の第1位にも選ばれた彼は、間違いなく将来のノーベル賞候補だ。(信藤敦子)


■脳内ホルモン探索

体の中では、まだ解明されていない機構や今の科学では説明できない現象が数多く起こっている。
寒川所長は未知の生体システムを解明しようと、
脳だけでも約40種類、
心臓などほかの臓器を含めると50種類以上の新しい物質を発見してきた。
世界的にもまれにみる相次ぐ成果に、
研究者仲間からは“ホルモンハンター”の異名をもつ。

ハンターの歴史は苦難の連続だった。
助手、助教授時代を過ごした宮崎医科大での研究テーマは、
脳内にある未知のホルモン探索。
「まだ脳のことが何も分かっていないころでやりがいがあった」。
しかし、苦労して数十種類の新しいホルモンを見つけても未解明の部分が多く、
脳にどんな作用を及ぼしているかが分からなかった。

転機は昭和59年。
心臓から利尿や血管拡張の作用を持つホルモン「ANP」を発見したのだ。
「まさか、筋肉でできた臓器からホルモンが分泌されるとは想像もしなかった」と当時を振り返る。
この発見で、心臓が単なる血液を運ぶポンプではなく内分泌器官であることが分かり、これまでの常識を覆したのだ。

寒川所長の名を揺るぎないものにした「グレリン」を探索するきっかけは、
平成8年、アメリカの製薬会社の研究チームが発表した論文だった。
内容は「成長ホルモンの分泌を調整する新たな受容体の発見」。
論文執筆者として40人が名を連ねていたが、
物量作戦のアメリカでも受容体に結合する物質までにはたどり着いていなかった。

■新ターゲット探し

成長ホルモンを促進させるものがあれば、
老化を食い止めることができる−。
世界で熾烈(しれつ)な競争が進む中、
寒川所長らも早速物質の探索を始めた。
ターゲットは脳だ。
多くの脊椎(せきつい)動物は脳下垂体からホルモンを出し、
脂肪の分解やタンパク質の合成など重要な働きを調節している。
そのため、成長ホルモンも脳からの分泌であると信じられていたのだ。

しかし研究を始めて2年が過ぎても、
物質は見つからなかった。
寒川所長は、ないと思われていた心臓からANPを見つけ出した教訓から、
「脳にあるというのは医学上の迷信かもしれない。これだけ調べ尽くしたのだ」と確信し、新しいターゲットを探した。

ラットの心臓や肺、
胃などをすりつぶして得た物質が、
成長ホルモンの分泌を促す働きを持っているかどうか一つ一つ調べあげ、
その結果、11年3月、誰も想像していなかった胃から、探していた物質を見つけた。

 ■「グレリン」を発見

世界との競争に勝ったことで、研究所は沸いた。
だが寒川所長は「物質の構造が特定できるまで慎重にいこう」と研究員らに指示。
その後、人間の胃の中にほぼ同じ構造を持つ物質があることも突き止め、成長ホルモンから由来する「グレリン」と名付けた。

発見から約半年後、論文を米科学誌「サイエンス」に発表すると、
先に受容体を特定していた米国の研究者からメールが届いた。
「Congratulation!」。
競争を戦ったライバルからの祝福メールだった。

寒川所長は14年に、グレリンの発見で日本人で初めて米科学誌が選ぶ注目科学者の第1位に選ばれた。
2位にはゲノム研究者と宇宙科学の世界的な研究者が並んでいた。
「当時の科学誌には、1位はあまり知らない科学者だと書かれてあった」と苦笑する。

グレリンの応用範囲は幅広い。
衰弱状態の患者の心機能回復や食欲増進などのほか、
急性心筋梗塞(こうそく)の患者の死亡率を下げたり、
糖尿病に効くことも分かってきた。
現在、有効な治療薬のない拒食症の治療薬としても臨床段階にあり、体内にあるホルモンなので、副作用も少ないという。

一昨年、所長に就任してからは研究に割ける時間が少なくなったが、
「既に競争渦にあるような物質は遅かれ早かれ発見される。それなら私は、誰も研究対象にしないものを選びたい」。

寒川所長が所長室に掲げている格言がある。
30年前、大学院生時代に偶然松山で買った古本の見返しに書かれていたキュリー夫人の言葉だ。

「実験室に於ける偉大なる科学者の生活というものは、多くの人の想像している様な、なまやさしい牧歌的なものではありません。それは物に対する、周囲に対する、特に自己に対する執拗(しつよう)な闘争であります」

                   ◇

□小林誠氏「疑問は考え続けるのがよい」

理科離れや教育のありかたについては、
昨年ノーベル賞を受賞した小林誠さん(64)や益川敏英さん(68)も、公の場などでそれぞれの持論を述べている。

「難しい物理の本を読み、わいてくるいろんな疑問をずっと考え続けるのが楽しかった」。
小林さんは昨年11月、地元の茨城県つくば市で行った講演で、
自身の高校時代を振り返り、
「疑問にぶつかっても分からないとあきらめず、考え続けるのがよい」とアドバイスした。

その言葉通り、中高校生向けの講演だったにもかかわらず、
ノーベル賞を受賞した理論である
「CP対称性の破れ」を説明する“硬派”な内容。
講演後、記者に「ちょっと難しかったかもしれないが、
物理の考え方を真っ正面から話した」と満足げだった。

理科離れについても約380席が満席になったことに触れ、
「これだけ興味を持っているので、学校も地域もマスコミもそれを伸ばしていく必要がある」。

□益川敏英氏「ロマンを持つことが重要」

益川さんも受賞後の記者会見で
「科学にロマンを持つことが非常に重要。若い人たちが科学にあこがれを持つよう社会の環境づくりが必要」
と若者へエールを送り、
10月に塩谷立文部科学相を訪問した際には
「マークシートを使った現在の試験は改めた方がよい」と話し、「人間は好奇心がいっぱい。それにこたえる教育システムが必要だ」と注文をつけている。

                   ◇

【プロフィル】寒川賢治

かんがわ・けんじ 昭和23年8月、徳島県生まれ。愛媛大文理学部(現理学部)で有機化学を専攻。51年、大阪大学大学院理学研究科博士課程を修了し、理学博士に。専門は生化学。平成2年、宮崎医科大助教授、5年、国立循環器病センター研究所生化学部長、13年から5年間、京大病院探索医療センターで「グレリン創薬プロジェクト」のリーダーを務めた。14年、「世界で最も注目された研究者ランキング」で日本人初の1位に選ばれたほか、18年には国際肥満学会で基礎部門最高賞のヴェルトハイマー賞を受賞。ほかに岡本国際賞、武田医学賞、上原賞、日本学士院賞など。




1月2日9時48分配信 産経新聞



まったく知らなかったのですが

今は、このようなホルモンが見つかっているのですね


人間の体は奥が深いです


まだまだ色々なホルモンが見つかるのかもしれません
posted by ヨン at 12:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理・中毒